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本年度は、(社)佐倉青年会議所の創立30周年ということもあり、とにもかくにも大変多くの方々に支えられた一年でありました。皆様のご厚情にまずもって感謝申し上げます。土俵の寄贈でお世話になった行政の皆様、熱い志を頂いた市内企業の皆様、各事業でお世話になった諸団体の皆様、県内外の同志、我がOBの諸先輩方・・。あまりに広範で枚挙にいとまがありませんが、今落ち着いて一つ一つの場面が、実感を伴ない正確にレビューとなって浮かんで参ります。改めまして心より御礼申し上げますと共に2005年度(社)佐倉青年会議所の理事長としてここに報告いたします。数年前と比べても社会は様々な面で大きく変りました。最も顕著な傾向を一言でいえば、人間が必要とされなくなってきている、ということであります。景気に左右される雇用など上辺の必要とは違った意味で、本質的に人が必要とされない社会に突入しています。JC活動もこうした社会背景のなかで、これまでのようにただ伸びる・増えることを善しとしてきた活動の方向を大きく変化させることが迫られています。たとえばニートの問題から犯罪の少年化、速度の求められる経営、延いては政治にいたるまで人間が必要とされなくなってきている社会傾向と、人間の心理に由来する問題と視る事が出来るでしょう。こうした社会を背景に、各地の青年会議所内部でも2005年度は様々な動きがありました。JC活動自体の意義とあり方を見つめなおす動きや、地域活動の本質を討議する全国の各地青年会議所の理事長たちの姿も多く観られました。なかでも最も感慨深いのは、2006年の会頭選挙が開かれた事でしょう。 今の流れの中で改善すれば良いという考え方と、新たなあり方を探る為にまず内部の改革が必要だという考え方とが競われました。近差で前者が選出される結果とはなりましたが、現在若い世代の今後のJC活動にとってかなりプラス方向のヒントになったことは、期待がもてる内容でした。若い世代にこうした動きをもっともっと見せて行きたかったという事が、少しの心残りではありますが、今の自分の精一杯であったことを考えると、致し方なくもあります。さて一方、(社)佐倉青年会議所は本年で創立30周年ということで、冒頭にもあります様に皆様より多大なるご支援を賜りまして、佐倉市に相撲場を寄贈させて頂くという30周年事業を達成することが出来ました。また、式典では30周年企画委員会が中心となり、まさにLOMが一丸となって感謝の意を表現することが出来ました。理事長としての私は、LOMのアピールということに集中して対外的な動員と宣伝に立場をとり活動いたしました。 ここに至るまでには県内LOMや全国各地のLOMの仲間達、そして関係する他団体やOBの先輩方より惜しみない協力を頂きました。各事業につきましては、各委員会からの報告に譲るものといたしますが、本年度の(社)佐倉青年会議所は『明らかにすること・考え抜くこと』というスローガンを掲げて、JC活動の意味を再考し検証しながら進めて参りました。実働するLOMのメンバーにとっては、意義を明らかにするという、入り口としては抽象的なテーマであったにも拘わらず、室長を中心として方向性を見い出してゆけた事は、LOMとして非常に意義深いことであると思います。こうしたモチベーションの延長線上で、昨年度から探求してきた「LOMのビジョン」を策定するという結果に結びついたことも特筆するべき内容であります。これからの社会では、国力と共に自然に発展してゆくという時代ではなく、また様々なすばらしい活動を行なっている団体も多く存在している為、JC自体もその活動が何故必要なのかを絶えず考え、結果を検証すること無しには、団体が発展し地域社会に寄与することは難しいと思われます。こうした流れの中で、絶えず参照し足許を確認できるビジョンと活動指針が創出されたことは、誇らしいことであり、これを有意義に活用してゆけば、発展も見えてまいります。理事長を勤めさせていただいた一メンバーの私としては、至らない点も数々あった事でしょうけれども、何にもまして準備から始まりこの一年半、JC活動に邁進することが出来ました全ての事に、何しろ感謝いたしております。仕事から自分の時間を解き放つための考え方、受注の流れを造るためのしくみづくり、現在の仕事を自分がやっている意味、そしてこれから自分が何をしてゆきたいのか・・、そんなことをJC活動を通じて得ることが出来ました。これまで私の会社の業務体系では、理事長という役職にコミットメントすることはとても無理でしたが、喰わば皿までと必死になって考えると、活路が開けてまいりました。今になってみると理事長をやった事で本当に発展をさせて頂きました。最後に、「歳を取るごとに時間が早くなってゆく」という話はよく聞かれますが、実際に自身も痛切に実感するところでもあります。後で振り返ると短く感じるという年を重ねて居りました。ここ10年、自分なりに一生懸命やってきたつもりでしたが、歳を負う毎に時間が加速度的に過ぎて行くのを感じ、たかだかあと30年の自分の人生に焦っておりました。ところが、本年度理事長を勤めさせて頂いて、全く不思議であったことは、一年を振り返ると一年前が遥か遠くに感じられた事です。ちょうど小学生の頃、学年末に感じたような実の詰まった時間の感覚を体験させて頂きました。このことは、新鮮な刺激を受けた時間が多いほど、時がゆっくりと流れることを意味します。自分の考えでは、過ぎ去って感じる時間の長さは『新鮮な刺激や感動の量』に比例するのではないかと考えて居りましたが、図らずもそのことが実証できたのです。これは、私個人にとって非常に貴重な体験であり、絶えず新鮮な刺激のある世界の可能性を実感するに至りました。それは、いつも若くある為の可能性であり、限りなく成長する可能性を見つけた事になります。ただし、新鮮な刺激とは脳の未開発な部分を活性し埋めてゆくような刺激の事ですから、自ら選択して享受できる質のものでなく、自分の立ち位置こそが重要になるのでしょう。今後、私はこの一年を通して得た貴重すぎる体験を検証し実践することをテーマに活動する所存であります。最後にこの一年、勇気と感動を見せ続けてくれた佐倉のメンバーの諸兄と、これを支えて下さったご家族に敬意と感謝の意を表し、理事長報告の結びと致します。
一年間、本当にどうもありがとうございました。